アメリカ・イギリス・フランスが共同で、シリア空爆を行ったことが大きく報道されました。
北朝鮮の不穏な動きや、水面下で蠢くロシアや中国など、世界的に不安感が広がっています。
こういった国際情勢が不安定な時代には、金価格が上がると言われています。
実際に今年の3月末頃には、実際に購入するしないは別として、金の売買窓口には相談する人が詰めかけたとか。
こうなるとますます興味が出てくる、金への投資。
金への投資は主に4種類があり、一般的なもので「ゴールドバー(金の延べ棒)投資」、先日記事にした「純金積立投資」、「金ETF」そして「金貨投資」です。
今回は、比較的手軽に始められる「金貨投資」について調べていきましょう。
「金貨」の手軽が人気!
純金積立でも書きましたが、金の延べ棒(金地金)を購入するには、何より費用がそこそこかかることがネックです。
流通している金地金は10種類前後で、一番小さいもので5gです。
価格は日によって多少の差がありますが、5gで大体3万円弱。
延べ棒といって思い出すサイズが1kgのものですが、1kgだと大体約500万円の価格となります。
そんなにまとまった購入費用は用意できないけれど、金が欲しい人はどうすればいいのでしょうか。
そういう人にぴったりなのが「金貨投資」なのです。
投資向けの金貨は「地金型金貨」といい、日本で広く流通しているのは「ウィーン金貨ハーモニー」「メイプルリーフ金貨」「カンガルー金貨」の3つです。
金の重さの単位は「オンス(正式にはトロイオンス)」が使われます。
金貨には1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4種類のサイズが発行されています。1オンスは約31.1gです。
価格で比較すると、最小の1/10オンスで大体2万円弱、最大の1オンスでも大体17万円弱と、金地金よりもはるかに安価で購入できることが分かります。
金貨投資のメリットとは?
最大のメリットは比較的安価で金を購入することができるということです。
また、金地金や純金積立では購入手数料が高いと書きましたが、金貨売買では購入手数料は無料です。
驚くことに、資産として所有をしていても、固定資産税の対象にはなりません。
金貨自体は小さいものですので、配分もしやすいということから、家族の人数分を相続用に予め購入するケースもあるようです。
「記念金貨」や「キャラクター金貨」に注意!
天皇陛下のご即位や、オリンピックやワールドカップなどの時に発行されるのが「記念金貨」と呼ばれるもの。
また、百貨店の催事でキャラクター金貨などが販売されることがあります。
これも金であることには変わりないのですが、通常の金貨より割高に設定されているケースが多いのです。
キャラクター金貨等はいい例で、通常の同重量の金の価格よりも倍近く高めに価格が設定されていることもあります。
これは、デザイン料や版権など、金とは関係ない費用がかかっているからです。
記念金貨やキャラクター金貨を売る時には、そういったデザイン料や付加価値などは加味されることはなく、純粋に金の含有量で売値が付きます。
購入価格を大幅に下回る売値、なんてことがザラにあるというワケです。
記念金貨やキャラクター金貨は、投資用には不向きです。
プレミア価格で、オークション等で高値が付く可能性はあるにしても低いでしょう。
コレクション用だと割り切って購入する方がいいでしょう。
金の価値が上がるときって?
購入したとしても、金から利息は発生しません。
しかし、紙幣のようにある日突然紙くず同然に価値が下がることもありません。
持っていて安心できる安全な資産です。
世界中の景気が低迷したからといって、金の価値そのものが落ちることはありません。
株や通貨のように、大暴落を起こすこともありません。
金は「嵐の前にこそ輝きが増す」と言われています。
世界情勢が不安定であったり、通貨そのものへの不信感が高まったり、景気が低迷を始めたり、低金利が続いたりする時に金価格は上がります。
さて、現在はどのような状況でしょうか?
まとめ
他国では、金への投資は珍しいことではありませんが、日本においてはまだまだだと世界の投資家は言います。
金の購入は「お金持ちのステイタス」ではなく、「不安な世の中で少しでも安心を得る」行為だともいえるのではないのでしょうか。
専門家の間では、日本での金価格は上昇を続け過去最高値を叩き出すのでは、と言われています(今までの最高値は1980年)。
いまこそ金投資を始める絶好のチャンスではないでしょうか。