【国民健康保険制度の広域化】平成30年に国民健康保険の制度が変わる!!

国民健康保険証

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少子高齢化というものは、様々な問題を引き起こすものです。

その対策のひとつとして、平成30年に国民健康保険の制度が変わることはご存知でしょうか。

会社員の方にはあまり関係がないであろう国民健康保険(国保)ですが、国の30%は国保加入者だといいます。制度の何が変わるのか、調べていきましょう。

【そもそも国保は高い!】

国保加入者の多くは、保険料の高さに驚き(もしくは怒り)を感じるでしょう。

なぜ、国保の保険料はこんなに高いのでしょうか。

1.国保加入者の平均所得がかなり低い

国保に加入している人の約40%が無職層です。

残りを個人事業主等で成り立たせていますが、会社の健康保険に比べると加入者の平均所得は低いと言えます。

低所得層・中所得層といえど、無職層の支払えない保険料をカバーするために、支払う割合が高くなってしまうのです。

2.高齢者が多い地域である

国保に加入しているのは「自営業者」「無職」「高齢者」が主です。

また、国保の保険料は市区町村単位で全然違うことはご存知でしょうか。

保険料が高い市区町村もあれば、低い市区町村もあるのです。

中でも、高齢者が多い地域だとどうなるでしょう。

高齢者が医療を受ける割合は若い人より高いでしょう。

国保を使う頻度が高いです。また高齢者が多く、若い人が少ない地域だと、保険を使うばかりでその補填をするために少人数の若い人が保険料を負担しなくてはなりません。

そうなると、必然的に一人にかかる保険料が高くなってしまうのです。

3.赤字が多い市区町村である

保険料は市区町村ごとに違うということが分かりました。

なぜ違うのかと言えば、その市区町村の財政状況によるからです。

人口の比率や、保険の使用、自治体の財源がきちんと確保され、財政が安定している自治体は保険料も安定しています。

反対に、財政が不安定であったり赤字続きの自治体では、国保保険料徴収分で補填する目的もあります。
 
ここで例を挙げてみましょう。

全国で1,2を争う保険料の安さだと言われている愛知県大府市の場合は、30代単身で年収400万円のモデルで、年間14万6,640円。

同じモデルで、全国で1,2を争う保険料の高さだと言われている兵庫県神戸市の場合は、54万1,090円。

その差はおよそ4倍!

医療費負担割合は同じなのに、保険料は住んでいる地域によってこれだけ違ってくるのです。

ではなぜ、神戸市の保険料がこんなに高いのでしょう。

ひとつは、1995年に起こった阪神・淡路大震災からの復興費用が要因だとされています。

そこに輪をかけて、市営地下鉄や神戸空港の財政難がのしかかっているからです。

【保険料未納・滞納が後を絶たない!】

上で挙げたように、平均所得が低いにも関わらず、地域によっては保険料の格差が大きく、負担割合が高いと感じる人も多いです。

そういったことから、保険料の未納・滞納が目立つようになりました。

役所に行けば、免除等の措置も取られますが、そもそも保険料が高い地域に住んでいる人だと、免除をされてもまだ割高感が拭えず、滞納の原因となっています。

保険料の未納が続くと、当然市区町村の財政は圧迫されます。

保険料は徴収できないのに、医療費はどんどん出ていってしまう、まさに火の車状態です。

【問題解決の糸口となるか?!「国民健康保険の広域化」とは】

進む少子高齢化、逼迫する市区町村の財政・・・これらの問題を解決するために平成20年頃から話し合いが進められてきました。

そして決まったことが「国民健康保険の広域化」です。

現在、市区町村単位で行っている国保業務を、都道府県単位に広げていこうという取り組みです。

【範囲を広げるメリットは?】

市区町村単位を都道府県単位に広げると、なぜ問題解消に繋がるのでしょうか。

まず、市区町村の財政状況に左右されていた保険料が、広域化することで広く割ることができ、地域の格差や不平等感を和らげることができるのでは、と見込まれています。

また、都道府県単位での業務に移管することにより、より効率的に運営できるとされています。データが一括管理されることも、運営のスムーズ化を促すことになるでしょう。

【平成30年に国保はどう変わる?】

とは言え、一気に国保の広域化が図られ、一元管理を行われるということではありません。

あくまで政府が広域化を「推進」していて、反対をしている市区町村もあるそうです。

保険料率の決定や、保険の給付・保険料の徴収などは、今まで通り市区町村が窓口となって行います。

国保の財政運営や事業計画については、平成30年から都道府県が行うことになりますが、この広域化の流れは急速に全国へと広がるとみられています。

【みんなでみんなを支えよう!】

不平等感があったり、そもそも保険料自体が高いからと、日々の生活を乗り切るために納付を後回しにしてしまうことがあるかもしれません。

そうすると、違う誰かがその人の分まで保険料を割り当てられてしまい、家計を苦しめたり、滞納者を増やしてしまったりと、悪循環となってしまいます。

病気やケガになった場合、医療費の心配をすることなく病院に行けることは、実はとても恵まれていることです。

「みんなでみんなを支える」制度である、健康保険制度。自分の番になったときに、心置きなく給付を受けられるように、また、知らなかったで済まさないように、改正等の情報はきちんと収集するように心がけたいですね。

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