今回は自営業とお金というテーマで書いてみたいと思います。
さて、タイトルにもあります、自営業者が車を買うなら一括現金ではなく、自動車ローンを組むべき!ですが、なぜでしょうか。
答えは簡単。
今は異常に「金利が安い」からです。
車って、言わずもがな価格はピンきりです。
ですが、今回はどの車を買えばいいとか、どの価格帯の車がいいとか、そういった類の話はありません。
自営業者が車を買う場合にどういう考え方を持っておかなければならないか?を自らの購入体験をもとに解説していきます。
これは自営業者である私が車を購入するにあたって顧問税理士さんに相談した上で導き出した結論ですので大いに参考にしていただけるかと思います。
1.超低金利時代なんだから、どんどん借りろ!
今回、250万円の車を購入。
頭金100万円。残りの150万円は自動車ローンを組みました。

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個人的には、車なんて中古車でいいし、利子なんか払うのもったいないので、現金一括購入が良いと考えてます。
ですが、私はサラリーマンではありません。個人で事業を営んでいるいわゆる自営業者です。
毎年確定申告をしなければなりませんし、現預金がないと営業ができません。
自営業者でも会社でもなんでもそうですが、借金がいくらあっても、現預金さえあれば倒産はしません。赤字が続いても現金さえあれば、事業は継続していけます。
ここ、みなさん勘違いしやすい部分です。
有利子負債が15兆円とも言われているソフトバンクも、元気に営業してますし、潰れてませんよね。笑
ですから、今は超低金利時代、事業資金は少しでも多くストックしておいた方がいいのです。
支払う利子などたかが知れているのですから。
今回、利用したオートローンの金利は1.99%。
安いですね~。
国が運営している金融機関である日本政策金融公庫の事業融資でも、無担保無保証だと1.3~2.4%です。
で、もし仮に今回現金一括購入していれば、事業資金のうちの250万円が一気に吹っ飛ぶわけです。
例えば事業用の現預金が500万円しかない場合。残り250万しかなくなっちゃいますね。車を買うだけの為に。コレは無謀です。
ですが、自動車ローンの場合だと、現預金からは100万円だけ支払い、あとは3年分割で返済していけばいいだけ。
手元には400万円残ります。
毎月の支払いも金利が安いので、40,000円切ります。

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1~35回目までが毎月39,900円。最後の36回目に100,000円。支払う金利はトータルでわずか46,000円ほど。
サラリーマンやお勤めの方の場合だと、46,000円も支払うのはもったいないと思われるかもしれません。
ただ、私の場合は事業を営んでいるので、「事業用資金150万円を金利1.99%、利子46,000円で借りている」と考えることができるのです。
この150万円は手元に残っているわけですから、事業投資に回すことができますし、経費の支払いに充てることもできるのです。
もちろん、その間、事業に必要となる車も乗り続けることができます。ローンを組んで然るべきです。
2.中古車が税金上もお得
また、私は中古車しか買いません。
ここからは税金の話になりますので、詳しい話は税理士さんに聞いてもらえればと思いますが、自動車には耐用年数というものがありまして、購入金額を一括で経費にすることはできません(減価償却)。
例えば、300万円の車を新車で買った場合、買った年に250万円全部を経費に計上できません。車使うのは1年だけじゃないよね?だから1年で一括経費にすることはできませんよ。という決まりがあるのです。
国税庁が決めている車の耐用年数は6年。ですから、最初の1年は250万円÷6で50万円しか経費に計上できないのです(厳密には月で計算するので、詳しく知りたい方は、知り合いの税理士や顧問税理士に聞いてみてください)。
これが中古車だとどうなるでしょうか。
中古車で3年落ちの車を300万円で買った場合。車の耐用年数は6年。ですが、既に3年経ってますから、残り3年で経費計上していけるのです。
300万円÷3で100万円。新車だと6で割るので年50万円の節税ですが、中古だとその倍100万円です。
この額は大きいですよね。
自動車って、新車の場合ナンバープレートが付いた時点で価格がガクッと落ちると言われていますよね。でも、償却だけは6年間をフルに使って行っていく必要があるのです。
この話は耳にしたこともあるという方も多いと思いますが、自営業者や会社が好んで中古車を購入するのには、こういったからくりがあるからなのですね。
まとめ
自営業者が今の時代に車を購入する場合の考え方について見てきました。
自営業者や会社経営者の方でもローンなど組むべきじゃない、金利が無駄だ。という考え方の方も多いです。
ですが、今は金利が安いんだから、借りた方が絶対にお得だし、また、事業経営上もメリットが大きいのです。
借金はしたくないという感情論ではなく、賢いお金を借り方、使い方をしましょうというお話でした。
参考にしていただければと思います。